【R5年度第73回税理士試験】現役の税理士が相続税法の本試験を解いてみました~個人的所感~_070

R5年度第73回税理士試験 相続税法を解いてみました。
※あくまでも個人的所感です。記載内容は受験予備校とは一切関係がありません。
理論について
平成30年度の本試験問題とほぼ同じです。問題の形式を事例問題に変えただけでした。
試験委員も多少気が引けたのでしょうか、平成30年度と令和5年度で問題をテレコにしてました。平成30年度の問1⇒令和5年度の問2といった感じで出題されていました。事例の内容そのものは難しくありませんでした。
ヤマあてはすべて的中!
最終講義回でヤマ当てレジュメを配布しています。今年もすべて当たりました。
問1⇒マスター3-6小規模宅地特例をレジュメ記載的中!
問2⇒ドクター5-1公益の関連規定(基本問題に持分の定めのない法人・応用問題に特定の一般社団法人等が掲載されています)をレジュメ記載的中!
私のクラスの受講生さんは理論の高得点が期待できそうです!
計算は思ったほど点数は伸びない仕組み
計算の難易度は近年稀にみる高さでした。問題のボリュームが例年より少ない分、時間をかけてじっくりと取り組めるようになっていましたが、試験委員が仕掛けた随所のトラップにより思ったほど点数が伸びない仕組みが施されていました。
①宅地評価では被相続人所有分と純資産価額評価分で利用単位が異なります。そのため、一体評価と区分評価の二択で受験生を迷わせる論点が難易度高めでした。
②非上場株式評価においては、純資産価額の調整で借地権の論点がありました。同族関係者である同族会社に対して賃貸借契約により土地の無償返還届出書の提出があれば、借地権相当額として自用地評価額の20%を純資産価額の資産の部の相続税評価額に計上します。
しかし、本問においては、評価対象会社が同族関係者である同族会社に該当しないため、借地権はゼロ評価と考えられます。根拠は相当の地代関係個別通達8及び43年直資3-22通達です。とても難易度が高いです。
③同じく非上場株式評価の評価方式の判定では、甥Dは特例的評価方式に該当し、甥DのH社株式は80万円となります。
H社は指名委員会等設置会社及び監査等委員会設置会社ではないため、甥Dはいわゆる平の取締役となります。
従って、財産評価基本通達188(2)に定める役員、すなわち法人税法施行令第71条1項4号に定める役員に該当しないこととなります。
結果として、甥Dは議決権割合5%未満であり中心的な同族株主に該当せず、他に中心的な同族株主である兄Bが存在することから、特例的評価方式に該当します。とても難易度が高いです。
④債務控除の論点では、配偶者乙は75万円の債務控除ですが、母丁は60万円の債務控除となります。母丁は相続放棄をしており相続人以外の者であるため、被相続人に係る未払医療費30万円の均等負担分15万円は債務控除対象外となります。
※本試験に関するお問い合わせは弊所では受け付けておりません。
受験生の皆さまが良い結果に繋がりますよう心より祈念しております。
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投稿者について

松尾大志

■九州・福岡県出身 1979年11月生まれ 妻と子3人家族 犬好き 
■松尾大志税理士事務所 代表税理士 所属:東京地方税理士会 平塚支部 登録番号:143396
■税理士試験5科目官報合格 
合格科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法・相続税法
■事務所経営の傍ら、㈱TAC税理士講座「相続税法」非常勤講師を兼務
■平均年齢65才以上といわれる税理士業界では、若手に分類されるアラフォー税理士です。
若さを活かしフットワークの軽い、話の分かる税理士であることを信条にしています。
■相続税申告、生前贈与対策、事業承継対策、準確定申告、贈与税申告、不動産評価、未上場株価評価、相続手続き代行を中心にお客様の安心のためのお手伝いをさせていただいております。ご要望を傾聴し、心に寄り添えるような仕事を目指しています。
■経歴
・相続税申告100件以上、株価評価100件以上、不動産評価100件以上の相続税評価実績あり
・東証一部上場企業㈱キャピタルアセットプランニングにて、相続事業承継コンサルティング業務に従事
・複数の税理士法人にて相続税申告、事業承継対策、法人税申告、所得税申告、消費税申告、財務経理アドバイザリー業務に従事
■これからの展望
・不動産好きが高じ、ついに不動産鑑定士の資格取得を決意。2024年合格予定? 事務所経営の傍ら日々勉強中
税理士×不動産鑑定士のダブルライセンスを目指す。相続税申告、生前贈与対策、不動産評価、株価評価に特化した組織経営を目標に一歩ずつ日々前進しております。
連絡先 e-mail:matsudai1117@gmail.com ☎090-5481-8126※営業の電話は固くお断りします。お仕事のご依頼お見積りご相談専用の電話番号です。

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