【相続税】遺産分割の3つの方法 現物分割・換価分割・代償分割とは?①_060

相続が開始したとき、被相続人の財産は相続財産となり、即時に相続人全員の共有財産となります。財産に空白の期間を設けることは経済的にみて不利益が生ずる可能性が高いため、当該経済的不利益を制度上回避する趣旨があります。
このように相続開始により相続財産は相続人全員による共有が強制されることとなるため、遺産分割協議を行うことにより共有状態を解消し、経済的合理性を獲得することとなります。
難しいことを書きましたが、つまりは、みんなで持ってたら売るにも寄付するのにもみんなの合意が必要で面倒だから、この土地は誰のもの、この預貯金は誰のものというように決めようねということです。

 

遺産分割の3つの方法
1.原則:現物分割 根拠法令 民法906条

第三節 遺産の分割

民法(遺産の分割の基準)
第九百六条 遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする。
2.特則:代償分割 根拠法令 家事事件手続法195条
家事事件手続法(債務を負担させる方法による遺産の分割)
第百九十五条 家庭裁判所は、遺産の分割の審判をする場合において、特別の事情があると認めるときは、遺産の分割の方法として、共同相続人の一人又は数人に他の共同相続人に対する債務を負担させて、現物の分割に代えることができる。
3.特則:換価分割 根拠法令 家事事件手続法194条

家事事件手続法(遺産の換価を命ずる裁判)

第百九十四条 家庭裁判所は、遺産の分割の審判をするため必要があると認めるときは、相続人に対し、遺産の全部又は一部を競売して換価することを命ずることができる。
今回はこの中で特則:換価分割 根拠法令 家事事件手続法194条について確認していきます。
換価分割とは?
被相続人の遺産を現金に換える(換価)し、その現金を相続人同士で分け合うことをいいます。
換価分割のメリット
1.相続人が多いときでも公平に遺産を分割できる
2.自己資金の準備が不要
3.相続税の納税資金に充当できる
換価分割のデメリット
1. 希望額で売れない場合がある
2.売却による手数料など諸経費がかかる
3.譲渡所得税が課税される場合がある
換価分割に係る税金
1.相続税
換価分割の場合でも基礎控除を超える金額については相続税がかかります。
2.所得税
仮に遺産分割協議書に「長男が有価証券をすべて取得し相続登記をしたのち、その後、有価証券を売却して得た現金を2人で半分ずつ分割する(単独登記)」と記載したとします。この場合、有価証券を売却し譲渡所得が生じれば、所得税がかかります。
このとき長男が保管証券会社で「特定口座」かつ「源泉徴収あり」を選択していれば源泉徴収で納付されることとなるため、翌年3月15日の所得税の確定申告は不要となります。
3.贈与税
かかりません。
(出典:国税庁HP遺産の換価分割のための相続登記と贈与税|国税庁 (nta.go.jp))
ただし、遺産分割協議書に「換価目的であること」「売却代金の分配率」を明確に記載しておくことが必要となります。
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投稿者について

松尾大志

■九州・福岡県出身 1979年11月生まれ 妻と子3人家族 犬好き 
■松尾大志税理士事務所 代表税理士 所属:東京地方税理士会 平塚支部 登録番号:143396
■税理士試験5科目官報合格 
合格科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法・相続税法
■事務所経営の傍ら、㈱TAC税理士講座「相続税法」非常勤講師を兼務
■平均年齢65才以上といわれる税理士業界では、若手に分類されるアラフォー税理士です。
若さを活かしフットワークの軽い、話の分かる税理士であることを信条にしています。
■相続税申告、生前贈与対策、事業承継対策、準確定申告、贈与税申告、不動産評価、未上場株価評価、相続手続き代行を中心にお客様の安心のためのお手伝いをさせていただいております。ご要望を傾聴し、心に寄り添えるような仕事を目指しています。
■経歴
・相続税申告100件以上、株価評価100件以上、不動産評価100件以上の相続税評価実績あり
・東証一部上場企業㈱キャピタルアセットプランニングにて、相続事業承継コンサルティング業務に従事
・複数の税理士法人にて相続税申告、事業承継対策、法人税申告、所得税申告、消費税申告、財務経理アドバイザリー業務に従事
■これからの展望
・不動産好きが高じ、ついに不動産鑑定士の資格取得を決意。2024年合格予定? 事務所経営の傍ら日々勉強中
税理士×不動産鑑定士のダブルライセンスを目指す。相続税申告、生前贈与対策、不動産評価、株価評価に特化した組織経営を目標に一歩ずつ日々前進しております。
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