【生前贈与の落とし穴】「とりあえず毎年110万円」では資産は守れない!改正後に知るべき、失敗しない「生前贈与×相続」の最強戦略_148

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はじめに

「子供や孫への生前贈与として、とりあえず毎年110万円ずつ現金を渡している」 相続のご相談の現場で、もっとも多く耳にする対策です。確かに年間110万円の基礎控除(暦年課税)は有効な手段ですが、近年の税制改正により、ただ機械的に現金を移すだけでは、かえって税務上のリスクを招くケースが増えていることをご存じでしょうか。

特に、生前贈与は「単に現金を配ること」ではなく、「相続が起きたときの全体像から逆算した、計画的な資産の移転」でなければ意味がありません。 今回は、改正後の税制を踏まえ、資産家・経営者が本当にやるべき「生前贈与と相続の組み合わせ戦略」を解説します。

1. 「毎年110万円の贈与」が抱える2つの誤解

多くの人が信じ込んでいる「暦年贈与」には、注意すべき落とし穴があります。

  • 持ち戻し期間の延長(最大7年へ): 税制改正により、相続開始前「3年間」だった生前贈与の持ち戻し期間が、段階的に「7年間」へと延長されています(※順次適用拡大中)。「亡くなる直前に慌ててまとめて贈与した」というケースはもちろん、計画性のない贈与は税務署に否認されるリスクが高まります。

  • 「名義預金」とみなされる恐怖: 親が子供の名義で口座を作り、毎年110万円を振り込んで通帳や印鑑を親が管理していた場合、それは贈与ではなく「親の財産(名義預金)」と判定され、そのまま相続税の課税対象になってしまいます。

「通帳に履歴があるから大丈夫」という油断が、最大のピンチを招きます。

2. 賢い資産家が選ぶ「2つの選択肢」の使い分け

現代の贈与戦略において重要なのは、従来の暦年贈与だけでなく、選択肢を広げることです。

① 計画的な「暦年贈与」の徹底

もし暦年贈与を活用するのであれば、「誰から誰へ、何の目的で渡すのか」を明確にし、受贈者自身がその資金を使える環境(契約書の作成や口座の独立管理)を整えることが大前提です。

② 新「相続時精算課税制度」の積極活用

かつては敬遠されがちだった相続時精算課税制度ですが、「毎年110万円の基礎控除が新設された(この分の贈与は申告不要・持ち戻しなし)」ことにより、一気に使い勝手の良い制度に生まれ変わりました。 「まとまった財産を早めに子供へ渡し、事業や生活の資金として活かしてもらいたい」という経営者にとって、強力な武器になります。

3. 「贈与」はゴールではなく、相続への「布石」

私たちがクライアントにお伝えしているのは、「生前贈与単体で税金を減らそうとするな」ということです。

  • その贈与によって、会社のキャッシュフローやあなたの手元資金が枯渇しないか?

  • 相続税の総額と、贈与税・不動産の評価を含めたトータルコストでどちらが得か?

これらを総合的に判断し、「いつ、誰に、どのような形でバトンを渡すか」をデザインすることこそが、税理士の本当の仕事です。

まとめ:あなたの贈与計画、本当に「合格点」ですか?

「とりあえずやっている贈与」が、実は税務署にとって格好のターゲットになっていないか。あるいは、もっと効率的な資産移転のルートがあるのではないか。

当事務所では、現在の資産状況やご家族構成をヒアリングし、「10年後を見据えたオーダーメイドの資産移転プラン」をご提案しています。 「今のやり方で本当に合っているのか不安」「うちの規模ならどういう対策がベストなのか知りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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投稿者について

松尾大志

■九州・福岡県出身 1979年11月生まれ 妻と子3人家族 犬好き 
■松尾大志税理士事務所 代表税理士 所属:東京地方税理士会 平塚支部 登録番号:143396
■税理士試験5科目官報合格 
合格科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法・相続税法
■事務所経営の傍ら、㈱TAC税理士講座「相続税法」非常勤講師を兼務
■平均年齢65才以上といわれる税理士業界では、若手に分類されるアラフォー税理士です。
若さを活かしフットワークの軽い、話の分かる税理士であることを信条にしています。
■相続税申告、生前贈与対策、事業承継対策、準確定申告、贈与税申告、不動産評価、未上場株価評価、相続手続き代行を中心にお客様の安心のためのお手伝いをさせていただいております。ご要望を傾聴し、心に寄り添えるような仕事を目指しています。
■経歴
・相続税申告200件以上、株価評価100件以上、不動産評価100件以上の相続税評価実績あり
・東証上場企業㈱キャピタルアセットプランニングにて、相続事業承継コンサルティング業務に従事
・複数の税理士法人にて相続税申告、事業承継対策、法人税申告、所得税申告、消費税申告、財務経理アドバイザリー業務に従事
■これからの展望
公認会計士資格取得を目指し、勉強を継続しています。監査実務の経験を積みたいと考えています。
連絡先 e-mail:matsudai1117@gmail.com ☎090-5481-8126※営業の電話は固くお断りします。お仕事のご依頼お見積りご相談専用の電話番号です。

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